鹿児島の深海魚を初めて味わってみた。海の奥深くからの恵みとは。

スミクイウオ 鹿児島 深海魚 スポット

鹿児島の深海魚との少し引いてしまった出会いはスーパーの鮮魚売り場。

すみかくし 深海魚鹿児島

あやぐもです。

スーパーでの買い物で見つけたのが「深海魚」。深海魚のイメージは少し変わった形の魚類で水族館でしか観察できないものと思っていました。イメージでは光の届かない海の底にいる少しグロテスクな形をした魚。

「深・海・魚」?・・・・・?

売られている魚を見れば美味しそうだなとか。この料理にすればうまいぞとか脳内で美味しい反応が起きるものですが。「深海魚」については2歩も3歩も引いてしまう自分がいました。

好奇心に駆られ手に取ったパックには「スミクイウオ」と書かれています。

ただでせよ、食としての対象としては引いてしまうのにお名前まで変わっている。

作業中の鮮魚の担当者さんがおられたので聞いてみると白身の魚で煮つけでもから揚げでも美味しいとのことでしたので購入しました。

更には「スミクイウオ」のパッケージには、「かごしまのうんまか深海魚」の鮮やかなシールが貼られていました。更にシールの下部をみると「かごしま深海魚研究会」と記されています。

このシールに触発されて「鹿児島の深海魚」に興味をもち色々調べてみました。

「かごしま深海魚研究会のうんまか深海魚普及活動が浸透してきている

スーパーで買ったパッケージの「かごしまのうんまか深海魚」のシールを参考にググってみると。

かごしま深海魚研究会という組織があり、鹿児島大学水産学部の大富教授が会長に就任されていることがわかりました。

大富先生は、現在の農業においてもそうですが豊富な水産資源を持つ鹿児島の水産業において漁師さんの後継者難を心配されていました。

富永教授が解決策として示されたのがこれまで海上で廃棄されていた美味しい深海魚の活用です。

そのために、産学官による「かごしま深海魚研究会」を結成して活動しておられます。

筆者がスーパーで深海魚の目を止め購入して食してみようと思ったのも会の活動が浸透してきた結果でしょう。

「かごしま深海魚研究会」の鹿児島のうんまか深海魚普及活動

かごしま深海魚研究会は、こうした富永教授の研究成果を基盤に、地域のイベントやフェスティバルを通じて深海魚の普及活動を行っています。

「うんまか深海魚フェア」では、漁業者が水揚げした新鮮な深海魚を使った多彩な料理が紹介され、多くの来場者がその美味しさを実際に体験する機会を提供しています。実演による調理のデモンストレーションや試食会も行われ、深海魚の新しい食べ方が提案されており、家庭でも深海魚を気軽に楽しむことができるレシピの普及にも貢献しています。

鹿児島は、豊かな漁場に恵まれ、多種多様な深海魚が水揚げされますが、かつてはその多くが市場価値がないと見なされ、漁獲後に廃棄されていました。

近年、「かごしま深海魚研究会」の活動により、これらの魚が鹿児島の特産品として再評価され、普及活動が急速に進んでいます。この取り組みには、地元の研究者や漁業者、飲食業界が一丸となって協力しており、地域の新たな資源として深海魚の価値が高まっています。

・鹿児島は、大きな深海魚の宝庫である漁場を持っている

錦江湾

鹿児島湾。鹿児島市や周辺の市町村に住む住民にとっては鹿児島湾の眺めは憩いそのものです。

鹿児島湾の真鯛釣りも人気のレジャーです。波静かな鹿児島湾の遊漁船での釣りは鹿児島ならではの楽しみの一つです。

それ以外に鹿児島湾(錦江湾)は国内でも有数の深海魚の漁場として将来が期待されている海でもあるんですね。

いつも眺めている桜島。そのすそ野に広がる鹿児島湾(錦江湾)が深海魚の漁場としての宝庫になる。想像しただけでもワクワクしますね。

鹿児島の深海魚を初めて食べたは実は思い込み。水産業への関心を高めたい。

鹿児島の深海魚を初めて味わうという思い込み。その魚の名前は「スミクイウオ」

スミクイウオ 鹿児島
深海魚

「スミクイウオ」。少し変わった名前ですが口の中が黒いので墨喰いという訳です。スーパーで購入した「スミクイウオ」はうろこがあちこち剥げたようになっていました。

これは深海から船に引き上げる時にうろこが剥げてしまうのが原因だそうです。今回は家内がから揚げにしてくれました。

スミクイウオ 深海魚 鹿児島

から揚げにした「スミクイウオ」は、白身部分がしっかりとしていて噛みしめるほどに上品な味わいが楽しめます。このように美味しい魚であれば、煮つけ、塩焼き、南蛮漬けなど色々楽しめるなと感じました。

「すみくいうお」の骨は細くから揚げにするとバリバリとかみ砕けます。南蛮漬けにすると細かいとげも気にせずにたべることができると思います。

どんなものでも、初めて食するものは多少身構えるものですが、今回「すみくいうお」を味わうことで食としての深海魚に対するイメージが随分と変わりました。

深海魚は美味しい。「鹿児島のうんまか深海魚」のキャッチフレーズはほんとどなと実感してきています。

実は深海魚だった。これまで美味しいと食してきた魚たち。勉強不足だな。

のどぐろ 鹿児島 深海魚

「のどぐろ」。体が赤いので「アカムツ」とも呼ばれている魚。白身の煮つけにすると上品な味わいが好きです。

今回、から揚げにして食した「スミクイウオ」の仲間で深海魚だったのですね。勉強不足です。

のどぐろと呼ばれているのは、ぱっくり開けた口をみれば黒色で。

「すみくいうお」も同じ理由で口のなかが黒色です。これには理由があり深海で蛍光色をはっする餌を捕食しているため。

体内で体内で発光すると他の魚に狙われるの防ぐために体内に黒い幕を張っているのだそうです。

ということで、初めて深海魚を食したいう「スミクイウオ」のタイトルは筆者の思い込みでそれ以前に美味しい深海魚を食していたのですね。ごめんなさい。勉強不足を恥じるばかりです。食に対する関心をしっかり持ちたいです。

キンメダイ

「キンメダイ」も煮つけにしたら絶品の高級魚。この魚も立派な深海魚だったのですね。

野菜については、産地や有機栽培か否か。地産地消にも比較的関心を持ってスーパーなどで買い物をします。

一方、魚については、どこから来たか,どういう場所に住んでいるのか、地産地消なのか等の情報に無頓着です。

これからは、魚についてもこれらの情報に関心を寄せることが大切だと感じています

まとめ

鹿児島の深海魚は、その独特な生態や栄養価、そして美味しさから、近年ますます注目を集めています。漁業の技術が進化し、家庭でも楽しめるようになったことで、深海魚の魅力を身近に感じることができるようになりました。鹿児島に訪れた際は、ぜひ地元の深海魚料理を楽しんでみてください。その味わいは、きっと忘れられない体験となるでしょう。

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